理系の私がおもてなし業を選んだ理由
私は、自分のやりたいことが分からずに生きてきました。中学校では友人と同じ部活を選び、高校は家から自転車で通える所を選んで、大学へは周りが行くからという理由で進学しました。しかし、そこでの勉強に熱中することもなく、そこそこの努力でやり過ごしていました。大学では地学の専攻をとりました。就職先を考える時期になっても、自分が何をしたいのか分からず、理系だからメーカーか、職種は何でもいいから、地元の企業に就きたいなあと考えていました。そんな私でしたが、私にも転機が訪れました。それが、さかえやとの出会いでした。
私は合同企業説明会でたまたまさかえやのブースを見つけました。私は元々人と関わることは好きで、人と話す仕事には興味はありましたが、極度に緊張しやすく、人前で上手く言葉が出てこないことがあります。そんな私には接客業なんて絶対にできないと思っていました。
しかし、説明会のスタッフがやさしく笑顔溢れる雰囲気で声をかけられたのをきっかけに、話だけでも聞こうと思いました。さかえやの説明を聞くうちに、おもてなしの素晴らしさに惹かれて、
「とりあえずインターンシップだけ参加しよう」
とインターンシップに応募してみることにしました。
インターンシップではおもてなしの体験をさせていただきました。初日、私はお客様に「いらっしゃいませ」というのが精一杯で、会話もろくにできない状態でした。やっぱり自分に接客は向いていないのだなと落胆しました。
2日目、私が諦めかけていた時に、スタッフの方に
「最初から上手にできる人はいないから大丈夫だよ。まずは笑顔で挨拶してみよう」
とアドバイスをいただいて、お客様と少しだけお話をすることができました。すると、私の言葉でお客様が笑顔になってくれたのです!自分がお客様を喜ばせることができたという嬉しさと、全然できない私を応援してくださったスタッフのあたたかさに触れて、
「この旅館で働きたい!」
と強く思いました。私がこんなにもやりたいと思ったことは、人生で始めてだったかもしれません。
それをきっかけに、今のままでは採用してもらえないと思い、接客業のアルバイトを始めました。とにかくお客様と話すことに慣れるために必死でした。そしてその後、無事に内定をいただけて、さかえやに入社することになりました。
実際入社してからも、まだまだ上手くお客様と話せない私に、先輩が「こうやって話しかけてみたら?」とアドバイスをくださったり、「もし上手くいかなくても私がカバーするからやってみよう!」と背中を押してくださったりしたおかげで、今ではスムーズにお客様と会話できるようになりました。
今は、フロントの業務とは別に、採用活動にも携わらせていただいています。緊張して人前で上手く言葉が出てこなかった私が、大勢の学生の前で説明会をできるようになるとは夢にも思いませんでした。
この春から2年目になり、後輩もできました。良き先輩として、多くのお客様、そして周りのスタッフを笑顔にできるように、日々精進していきたいです。
がむしゃらにに頑張ると、見える景色も変わってくる
相沢真衣
【プロフィール】
長野県長野市出身
2023年入社
座右の銘: なんとかなる
特技: バドミントン