孤独な生き方から尊敬と感謝へ
私は2023年度さかえやに就職した栃木県出身の藤田と申します。
料理人になりたいと思い、調理師学校を出て、さかえやに就職しました。入社してから私は自分の周りの人たちに尊敬と感謝を感じるようになりました。実は入社するまで私は周りのことなどほとんど顧みない人間だったのです。
昔から体が弱く、小学校のころから家族を含む関わってきた人たちにいろいろな心配をかけてきました。少し走れば喘息、ちょっと頑張ってみようかなと思ったら熱が出たりと中学校までそんな日々が続き、中学では本気を出すことも人よりがんばることも怖くなっていきました。
それによりやる気があった小学校の時に比べて課題をやらない時があったり、テストを適当にすませたり、予習復習を全くしなかったりと、得意不得意ではなくやればどうにかなることでも、やらなくなってしまいました。勉強だけではなく部活動も最初に比べて手を抜くことがあったと思います。
その時は周りは私のことを心配してくれました。もちろんありがたいと思いましたが、でもそれ以上にかまってほしくない気持ち、放っておいてほしい気持ちもありました。
高校生にもなると体はつよくなり、生まれつきの喘息が出ることはなくなりました。ですが、それと同時に今までの放っておいてほしい気持ちがより強くなりました。
恥ずかしながら、その時には周りに感謝することは全くなかったです。早く親の元を離れたくて、バイトを始め、そこで料理人になりたいという夢を見つけ、奨学金を借り、専門学校に行きました。学校で料理を学び2年生の就活の時、さかえやに出会いました。
さかえやに入社し、バイトしていた時とは明らかに違うプロの空気感に圧倒されました。もちろんいろいろな要因もありましたが、慣れない場所、人、空気、すべて新しく最初の方は楽しかったですが、少し慣れ始めるとミスが出てきたり、分からないこと、苦手なことが浮き彫りになってきました。そんな自分に段々焦りと憤りを感じてきたのです。自分は本気も出してこなかったし、自分一人の世界でマイペースでやってきたので、どうしたらいいのか分からなくなりました。
そんな時たまたま自分を見つめ直す研修がありました。研修では慣れないことや初めてやることもありましたが、終わった時には少し自分に余裕ができて少しだけ周りに意識を向けることができました。そうなった時に初めて気づいたことがあったのです。
仕事が早い人、ミスをしない人、カバーが早い人、頼られる人、すべて共通しているのは、周りにリスペクトを持ち、次の人が使いやすいように、他の人が少しでも楽できるように動いているのが見えるようになって、びっくりしました。今まで私は仕事をできるようにするには自分のことをやればいいと思っていました。ですが、ふたを開けてみると皆が周りを見て仕事することで相対的にミスが減り、的確かつ素早くできているのを知り、私もこうなりたいと思うようになりました。
そう思って努力し始めると、みるみる私もできるようになり、気づけば持ち場を任されるようになりました。今まで意識していなかった分苦労しましたが、気づいたことを実践して間違ってなかったと思う瞬間でした。それを教えてくれたさかえやの仲間に今後も尊敬の念を持ち、そして助けてもらっているという感謝の気持ちを持って、これからも仕事を頑張りたいと思います。
尊敬と感謝は万能だった
藤田隼
【プロフィール】
栃木県出身
2023年入社
座右の銘: 下手を笑うな来た道だ、上手を妬むな行く道だ
特技: ゲーム