人が輝く裏には、必ず誰かの支えがある
私は調理師学校を卒業して、調理師になろうとして春蘭の宿さかえやに入社しました。しかし、今は接客の部署で働いています。接客の仕事を勧められ、やってみたらおもしろく、がんばってみたいと思いました。
さかえやは人との関わりや、ご縁を大切にする会社です。なのですが、入社した当時の私は仲間と一緒にチームワークを大切に頑張る!ということがとても苦手で、みんなに迷惑をかけていたのです。
入社一年目の夏に私ともう一人のスタッフで採用担当を任せていただいた時のことです。
通常の業務に加え仕事量の多い採用担当は私にとってとても大変でした。また、もう一人のスタッフは体力がある方ではなく採用担当と通常業務の両立が難しく、他の先輩方から「もう少し負担を減らしてあげてほしい」「もう少し仕事配分を考えてくれるかな」と言われたり、逆に今度は仕事が少ないと「自信をなくすからもう少し仕事を増やしてあげて」と言われてしまい、自分が悪者になった様な気分でしたし、なんで私だけそんなに責められるんだろうと物事をとても悪く考えていた様な気がします。
そんな時、会社説明会用の動画を作成することになりました。
動画編集をするのは初めてで何から始めたらいいかすらわからない私に先輩が全て教えてくれました。動画を作るのはとても大変で毎日夜遅くまで会社に残っていました。先輩は自分の仕事が終わっても、私の作業が終わるまで帰らずに残っていてくれました。また、遅くまで残って家まで車で送ってくださる先輩もいました。
普段の仕事でも自分一人で努力して成果を上げているつもりでいましたが、それは自分のことしか見えていなかったんだなと気づきました。自分ではポップやチラシを作成したりデザインすることは得意で楽しいなと思っていましたが、それも先輩方が私の得意な仕事を見つけてくれて、私が輝ける様に仕事を与えてくれていたんだなと気づきました。
それと同時に、すべての人が同じ能力ではないし誰でも得意なことや苦手なことがあって個性が活きる様に仕事を割り振ったり配分を考えることも、とても大切な仕事なんだということも学びました。一緒に採用担当をしたスタッフにも、私がもっとうまく支えて上げられたら良かったし、本当にご迷惑をかけてしまったと反省しています。
私はもともと料理人になろうと思っていましたが、自分一人では、自分にまだほかにも可能性があることは気づけなかったと思います。さかえやでこうやっていろいろなチャンスをもらえたことが、今思うととてもありがたいことだったんだと思いました。
今は周りが働きやすい仕事を心掛け、一緒に働きたいと思ってもらえることを目標に仕事をしています。さかえやの先輩に「自分が優秀である必要はない、周りから助けてもらえばいい」と教えていただきました。
仲間に助けてもらえる・仲間から応援される自分でいたいなと思います。
優秀になることよりも、助けてもらえる自分になりたい
東方瑠奈
【プロフィール】
長野県長野市出身
2021年入社
座右の銘: 死ぬこと以外かすり傷・笑う門には福来る
特技: 嫌なことも寝たら忘れる