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退職した会社に、また入社

みなさんこんにちは、春蘭の宿さかえやの菅原麻弥と申します。私は実はさかえやを一度退職しています。さかえや自体はずっと好きでしたが、さかえやがコロナ禍で厳しい状況に陥った時に、私はさかえやを退職し、実家の秋田県に戻りました。その時はもう二度と長野に行くことはないと思っていました。


秋田県の会社では温かく迎えてもらい、仕事もそれなりに楽しく、任せてもらえ、やりがいも持てました。ただ、何となくどこかで、さかえやのことが頭から離れず、1年半ほど過ごしていました。

その頃、さかえやに戻ってこないかと社長を初め、スタッフからも声をかけてもらい、とてもうれしかったですが、親も、折角戻ってきたのに何でもまた遠くへ行くんだと反対されとても悩みました。でもやっぱり、私はさかえやのメンバーが好きだったんだ、また一緒に働きたいとどこかで思っていたんだと気づき、親を説得して復帰させていただくことにしました。

なぜ私がそう思えたのかというと、私がさかえやで成長させてもらえたからです。実は私は小さい時から自分の意見を通すような子ではありませんでした。小学校の時、周りの人と違う意見や見方をすることが多く、先生から否定されることもあり、

「私は変わっているんだ。私の意見は間違っているんだ」

と思って、人前で話すこと、人の前にでること、人から見られることがとても嫌になりました。私が意見を言わなければ、物事がスムーズに進むのだと思いました。なので、言われた事・お願いされた事をただこなすのは得意です。でも言われたことをやっているだけなので、やりがいとか楽しさはあまり感じませんでした。大学に進学したのも、やりたいことがなく、母が介護の仕事をしていて今後介護が必要になってくるから福祉の勉強をしたら?と言われて福祉の学校にしました。長野に来たのも友達に誘われたからです。そんな私でしたので、自分から辞めた会社に戻ろうと実行できるような人ではなかったと思います。

そんな私が変われたのは、さかえやに入って4年目でサービス部署のマネージャーをやらせていただいたことが転換点だったなと思います。

私の前は7年もさかえやを支えてきた大先輩がマネージャーでした。しかもその先輩が今度は私と入れ替わり、私の部下になったのです。昨日まで上司だった人が部下になるのです。どうしていいか分かりませんでしたが、その先輩は私の意見を聞いてくれました。間違っていた時もあったと思いますが、「それいいね」「教えてくれてありがとう」と私の意見を否定せず取り入れてくれました。こんな私でも少しは会社の役に立ったのかと思うと嬉しくなったことを覚えています。マネージャーを1年半経験したあとは、他の旅館のコンサルティングもやらせていただき、成長するチャンスをたくさんいただくことができました。そのチャンスを活かせるかどうかは、結局自分次第だったんだなと気づくことができました。

私が変われたのは、さかえやの仲間や社長がいてくれたからです。それぞれが自分の課題と向き合い、応援し合い支えてくれます。みんなで同じ目標に向かって頑張ったりお互いを思いやったり、さかえやは優しさで溢れています。また、頑張っていることを認めて、みんなで応援してくれます。人前で話すのが嫌なのも、間違ったらどうしようとか、失敗したら恥ずかしいとか、自分の方に意識が向いていたからだと気づきました。相手に何を伝えたいのか、どうなってほしいのか、相手の為を思ったら、恥ずかしいとか嫌だとかあまり思わなくなりました。

私は「他の人はもっとできるのに」「私じゃない方がいいかもしれない」と自分自身を認めてあげるのが苦手なので、周りの人を認めてあげるのも苦手なのかもしれません。でも自分が良い時も悪い時も、私をいつも支えてくれていたさかえやの仲間が私の頑張る力だったのです。同様に私も仲間の良いところや悪いところも一つ一つ理解し、認めていくことで、相手の成長に繋がっていくのだと思うようになりました。さかえやに戻って来て、あらためてそれを実感しています。

現在、採用担当を任せていただき、採用ブランディングのプロジェクトリーダーを担当させていただきました。この仲間といられる時間を大切にして、さかえやの魅力を学生にもしっかり伝えていきたいです。

相手のためを思うから、自分を変えられる

菅原麻弥


 
  • 【プロフィール】
    • 秋田県由利本荘市出身
    • 2015年入社
    • 座右の銘: 行動あるのみ
    • 趣味: お昼寝、お散歩