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できないことは、マイナスじゃなかった!

堀内 勇斗


(ほりうち ゆうと)

私は入社7年目の堀内勇斗と申します。私は小さいときから勉強が苦手で、小学校から勉強がついていけなくなり、高校では「バカ男」と呼ばれていました。しかし料理が好きだった私は、板前になりたくて、高校卒業と共に「さかえや」の採用試験を受けました。こんな私ですので社長はずいぶん採用を迷ったようです。しかし、高校時代アルバイトしていたセブンイレブンの「恵方巻」の売上が3年連続で長野県で一位になったことに興味を持ってくださり、「さかえや」に採用していただきました。

私が入った当時の「さかえや」は、とても荒れていて、従業員室に行けばみんなが社長や会社の悪口を言っていました。会社がお金を出して飲み会をやるときも「それは残業代がでるのですか?」と聞いたり、懇親のためのボーリング大会の出席の紙に、大きな文字で「参加を強制するのは辞めましょう」と書かれるくらい荒れていました。資金繰りも厳しくなり、倒産の危機にあった「さかえや」でしたが、私が入社して3年目と5年目の2回連続で旅館の全国大会「旅館甲子園」で日本一を2連覇することが出来ました。

今でも夢のようですが、日本一になれたのは、私たちが優秀になったからではなりません。

経営コンサルタントをされている杉井先生から「一番強い人が勝つんじゃないし、頭のいい人が幸せになるわけでもない。一番応援された人が勝つんだ。だから堀内君だって幸せになれるよ!もし頭のいい人が幸せになるのなら、東大を出た人はみんな幸せになっていなきゃおかしいだろ。」と教えていただきました。

 考えてみると高校の時の恵方巻きも周りの応援があったおかげでした。

最初は自分で頑張って売ったと思っていましたが、周りの方の支えがあって売ることが出来たのです。私が恵方巻きを売るために、各クラスに1人ずつ恵方巻きの担当がついてくれて、「1組80本ね。」「2組100本集まったぞ」と友達が友達に声をかけてくれ、配るときも段ボールを3階の教室までみんなで運んでくれ「俺、2年に配ってくるから」と助けてくれました。そうやってみんなに手伝ってもらって売ることができたのです。

旅館甲子園でも、本番が近づくにつれて、夕ご飯を食べていない私たちに夜中おにぎりを届けてくれたり、応援動画を作って見せてくれたり、本番1週間前になると、ステージに上がるスタッフの半分を全員シフトから外して、「現場は任せておいて!」と声をかけてくれました。今振り返っても、涙がこみ上げる思いです。スタッフ半分が現場に入らないのはどれだけ大変だったか、想像するだけでも、胸が熱くなります。

 そんなみんなの支えがあり、1600軒の頂点に立つことが出来ました。

そして、1回目の旅館甲子園が終わり、社長から「フロントに下りてマネージャーをやってみないか?」と声をかけていただきました。私がフロントに下りたのは21歳の時です。想像してもらうとわかると思いますが、私はフロントで最年少でしたし、フロントの知識も経験もない中で、何もわからない私がリーダーとしてフロントを仕切っていかなくてはいけないのですから、当時は本当に大変でした。

コンサルタントの先生は「さかえやは、他の人ができないことをして旅館甲子園で一番になったのかなぁ? そうじゃないよね。自分たちの未熟なところも認めて、そのうえでそれぞれの個性を発揮したから優勝できたんだよね。だから、優秀になろうとしたり、特別なことをやろうとしなくていいんだよ。誰にでもできることでいいから、誰にもできないくらい一生懸命やればそれで応援がもらえるんだ!」と教えてくれました。

私はそれまでできないことを克服して、立派なリーダーになろうと思っていました。コンサルタントの先生が、「最近の堀内君は自分の弱点をなくすことを意識して、自分の魅力を活かすことを忘れているかもしれないよ!」と教えてくれ、次の質問をしたのです。

 -5、3、0、-1、4 

ここに5つの数字があります。この中で1番大きい数字はどれですか?

こう聞くと、多くの人が「4」と答えますが、実は1番大きい数字は「5」です。

数字の大きさというのは、0からの距離ですから、4よりも5のほうが遠いのに、マイナスがつくと「小さい」と思ってしまうのです。先生は、「欠点も活かし方によっては魅力なのに、みんなはその欠点を『ダメなもの』と思ってしまうから魅力として活かせないんだ」と言っていました。

私も勉強ができなかったり、漢字が読めなかったりしましたが、ハガキを人一倍書くようにしました。今では7年間続けることができ、通算5000枚になりました。そんなこともあって、こんな出来の悪い私でも、人がついてきてくれたのはとてもうれしかったです。私は人よりできることよりも、人から応援されることの方がずっと幸せなんだということを、さかえやに来て実感できました。

“マイナスは捨てたもんじゃない!”

堀内 勇斗


  • プロフィール
    • 新潟県新潟市出身
    • 平成24年入社
    • 座右の銘