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「自分はかわいそう」からの卒業

両角 日香里


(もろずみ ひかり)

初めまして。春蘭の宿さかえやの両角日香里です。

さかえやに入る前の私には、生きにくさがありました。自分は必要とされないのではないか、という不安が強くありました。できない自分に対しては、この自分では受け入れてもらえないという恐怖がありました。怒られたり、悲しいことがあったりして、感情が大きく振れる出来事があると、パニックになることもありました。

そんな私ですが、さかえやに入って今日までの間で、見える景色が以前とは変わりました。そのお話をさせていただきたいと思います。

入社1年目の私は、とても不安定でした。先輩に怒られると、パニックになり、泣き出し、途中でお仕事を投げ出すこともありました。ケガをしたり、入院をしたり、社長の言うことを聞かなかったり、とても問題児でした。辞めたいと思いながら働いていましたが、この時に私が辞めないで今日まで来られたのは、同期の3人がいたからです。

私がさかえやの研修で一番学んだことは、「相手の立場に立って考える」ということです。私は、自分の「悲しい」という感情に注目したり、「自分はだめなんだ」と責めるばかりで、相手はどんな気持ちか考えてこなかったことに気づかせていただきました。自分が感情のままに、学校に行かなかったり、仕事をしなかったりしたことで、周りの人たちにご迷惑をおかけしたこと、それでも支えていただいた事実を知りました。

入社5年目、さかえやのコンサルティングをしている先生から叱られることがありました。嫌なことがあって、仕事を途中で放棄して泣いていた私に、先生が言って下さったことは、私は「甘えている」「自分はかわいそう、はやめる」ということでした。私は、自分のことばかりで、私が泣いている間も仕事をしてくれた仲間や、心配してくれた社長や仲間のことを、見落としていました。

厳しい言葉、というのは言われるとショックを受けるもので、私も言われた時はショックでした。でも、叱るということはエネルギーを使います。その人のことを良く思っていなかったら、わざわざそんな大変なことをしないと思います。私は「こんなことを言ったら嫌われるんじゃないか」と厳しいことを言いたくありません。本当にその人のしあわせを想ったら、先生のように叱るという行動が必要な時もあるのかな、と思います。そんな時には、きちんと伝えられるような、本当の意味で相手を大切にする人になりたいです。

入社6年目に「CL手帳」というものを始めました。このCL手帳というものは、スケジュール帳のようなものなのですが「自分の1日のスケジュールを立てる欄」「実際にどのように行動したかを書く欄」「今日を良い日にするためにする行動を書く欄」「今日の重要課題を書く欄」「人にしてさし上げたことと、していただいたことを書く欄」「明日をよくするためにという欄」。これらを毎日書いていきます。そして、それを人に見てもらってアドバイスをもらうのです。

はじめた頃の私は、お休みの日はお昼すぎまで寝ていたり、やらなければいけないことを後回しにして、ずるずると時間を使ったりしていました。アドバイスをいただきながら見ていただく中で、朝起きることと、夜寝ることをしっかりやっていくようにしました。すると、「自分は何をやってもだめ」などと考える時間が少なくなり、やった方が良いことをやりやすくなり、少し自分に自信がつくようになりました。

毎日、していただいたことやご迷惑をおかけしたことを書いていく中で、嫌な事があった日も誰かにしていただいたことやご迷惑をおかけしたことに気づくようになり、自分が頑張っているから、と思っていたことも、誰かの力を貸してもらってできたことだったことに気づきました。それを続ける中で、お仕事は仲間がいてくれるから出来ること。自分がお休みの日も、働いている仲間がいること。この身体があるのは、産んでもらって育ててもらったから。おじいちゃんおばあちゃん、そのまたおじいちゃんやおばあちゃんがいてくれたから、と思うようになりました。そうしたことを考えていると、自分の時間や身体は自分だけのものでないな、と感じるようになり、少しでも誰かの役に立つように使いたいと考えるようになりました。そうして、少しずつ行動が増えていくと、自分のことで考え事をする時間が減りました。

私は、人に迷惑をかけない完璧な自分、特別な自分、になりたいと思っていました。そうすれば、周りの皆に認めてもらえると思っていたのだと思います。

自分のことばかりに意識が向いていたのが、少し周りの人やものごとに意識が向くようになって、私はしあわせになったなぁと思います。自分のことばかり考えていて、人を傷つけてきてしまったので、これからは少しでも人を大切にして生きていきたいです。

今の私の夢は、結婚して家庭を持って、さかえやで働き続けること。さかえやには若い子たちが多いので、家庭を持ちながらも働ける職場にして、家族を連れて、みんなと社員旅行に行けるような会社にできたらなぁと思います。

そして、自分が助けてもらったように、困っている人の役に立てるような人になりたいです。

“自分を変えられるのは、自分だけだと分かりました”

両角日香里


【プロフィール】

  • 長野県高山村出身
  • 平成24年入社
  • 将来の夢
    「世界平和に寄与すること」